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岡山で開催!特別企画!

岡山にて開催『大和國の長谷寺から観音さまがやってくる』

(更新)

奈良・長谷寺の観音信仰を岡山で体感。「大和國総本山長谷寺開山千三百年記念」

奈良県桜井市にある総本山長谷寺は、真言宗豊山派の発祥の寺であり、開山から1300年以上の歴史を持つ古刹です。全国に数多くある長谷寺の総本山として知られ、西国三十三所観音霊場第八番札所としても多くの参拝者を迎えています。

長谷寺の観音堂は国宝でもあり、御本尊は、高さ約10メートルを超える日本最大級の木造十一面観世音菩薩立像です。十一の顔にはそれぞれ意味があり、あらゆる方向から人々を見守るとされています。

今回の「大和國の長谷寺から観音さまがやってくる」は、長谷寺開山1300年を記念して開催された特別な出開帳です。通常は奈良の長谷寺でしか触れることのできない観音信仰や文化を、岡山で体感できる貴重な機会となりました。

岡山開催とのつながり

 

今回の出開帳には、単なる記念事業以上の深い意味が込められていました。

長谷寺が自ら全国各地へ赴くようになったきっかけは、新型コロナウイルス感染症の流行だったそうです。参拝したくても寺院へ足を運ぶことができない人々が増える中、「皆さまが長谷寺へ来られないのであれば、長谷寺から皆さまのもとへ伺おう」という思いが生まれました。

観音さまとのご縁を一人でも多くの人に届けたい。その願いから始まった出開帳は全国各地で開催されています。今回の記念行事では、岡山開催が1番目となりました。

岡山との縁は西大寺(観音院)にあります。西大寺の御本尊千手観音菩薩は、藤原皆足姫が童顔の仏師に彫刻を依頼して造立されました。その童顔の仏師こそが長谷寺ご本尊十一面観世音菩薩の化身でありました。
ただ、その間深い交流の歴史はあまり無かったそうです。
そんな中、西大寺はご仏縁の再興を願い記念事業が進められています。
来る令和十年に三十三年ぶりの御開扉の記念事業として、造立中の増長天・持国天・皆足姫の尊像を長谷寺にて「一千二百五十年ぶりの長谷寺参り 入仏開眼供養」 を予定されています。これに先駆け令和6年にはその一歩となる仏像の原木祈祷が長谷寺で厳修されました。
こうしたご仏縁もあってこの度の開催に繋がりました。

特別に会場に届けられた展示

 

会場では、長谷寺の御本尊である十一面観世音菩薩の御影大画軸が大きく掲げられ、その荘厳な姿が来場者を迎えていました。まるで長谷寺本堂で観音さまと対面しているかのような迫力があり、多くの人が足を止めて見入っていました。

また、観音さまのお御足の原寸高精細複製も展示されました。これは観音さまが衆生済度のために右足を少し踏み出されたという伝承から制作されたもので、来場者は実際に触れることで観音さまとのご縁を結ぶことができます。

さらに普段は見ることのできない「暴悪大笑面(ぼうあくだいしょうめん)」の原寸高精細複製も展示されました。十一面観音像の後頭部に配されたお顔で、人々の悪しき行いを戒めながら正しい道へ導く慈悲の表れとされています。その迫力ある表情は来場者に強い印象を残していました。

「暴悪大笑面(ぼうあくだいしょうめん)」

の原寸高精細複製

お御足の原寸高精細複製

そして大般若法会の始まりです。

法要の時間になると、ステージ上には長谷寺寺務長の吉田敬岳(よしだ けいがく)様をご導師に他8名の僧侶の皆様が登壇されました。会場は一気に静寂と緊張感に包まれ、大般若法要が始まります。

読経の響きが会場全体を満たし、日常の喧騒を忘れさせるような凛とした空間が広がりました。参加された皆さまも真剣な表情で観音さまへ向き合い、それぞれが自分自身と静かに向き合う時間になっていたように感じます。

法要が進むにつれ、会場には言葉では表せないほどの一体感が生まれていました。観音さまへの祈りに心を重ねるように、多くの方が深く耳を傾けていました。

参加者の中には「感動して涙が出ました」と話される方もおられました。その言葉の通り、この法要は単なる行事ではなく、一人ひとりの心に深く響く特別な時間だったように思います。

 
 

法会が終わり、お話を伺う事が出来ました。

 

今回の取材で特に印象深かったのが、「観音さまがやってくる」だからこそ実現した特別な法要についてのお話でした。

通常、僧侶の皆さまは御本尊である観音さまへ向かって読経や祈りを捧げます。しかし今回はステージでの法要という特別な形であったため、僧侶の皆さまは参加者へ向かう形となりました。

 

仏教には供花をはじめ、人々の目に映るものに心を向ける「向下相(こうげそう)」という考え方があります。

会場では、参加者の皆さまが観音さまを見つめ、その目に映る観音さまへ向かって僧侶の皆さまが祈りを捧げているのです。

そのお話を伺った瞬間、胸の奥から込み上げるような感動を覚えました。法要の際、確かに僧侶の皆さまはこちらを向いておられました。しかしそこには観音さまへの変わらぬ祈りがあり、私たちはその慈悲の中に包まれていたのだと気付かされました。

今回の出開帳に参加してみて


今回強く感じたのは、長谷寺が1300年もの歴史を持ちながら、今もなお人々に寄り添い続けている寺院であるということです。

コロナ禍をきっかけに「待つ」のではなく、「届ける」という形で観音さまとのご縁を広げていこうとする姿勢には深く心を打たれました。

そして何より、参加者が見つめる観音さまの目に映る観音さまへ向かって祈るというお話は、今回の取材を通して最も印象に残った出来事でした。観音さまの慈悲とは、このように人々に寄り添い、それぞれの心を見つめるものなのかもしれません。

長谷寺から届けられた祈りの時間は、多くの参加者にとって観音さまとの新たなご縁を結ぶ機会となりました。そして私自身にとっても、人と人とのつながり、祈る心の大切さを改めて感じることのできた、大変貴重な時間となりました。

※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。

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    岡山に! 大和國の長谷寺から観音さまがやってくる! 貴重な会に参加してきました。