【初詣特集】神社・お寺にお参りに行こう!
備前国総社宮
岡山県内には備前・備中・美作の三国があり、備前国百二十八社をお祀りするのがこの備前国総社宮である。創建は不詳だが、往古より平安時代初期と伝えられる。当社に参拝することで『備前国神名帳』に記載される備前国百二十八社に参拝することと同じとなり、往時より由緒高きお宮であったと言える。
木漏れ日が映える境内は静かで落ち着いた雰囲気
【手水舎】
参拝の前にこちらで身を浄める
【摂社・末社】
備前国百二十八社をお祀りする
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【本殿】
本殿には県内では珍しい玉垣が備わる
【ご利益は夫婦円満、縁結びなど】
総社とは多くの神社のご祭神を合祀した神社のことで、古代律令制下、国司は国内の神社を巡拝しなければなりませんでした。ところが、広範囲の地域に点在する神杜を全部巡拝するとなると、大変なことだったろうと想像出来ます。
そこで、考えついたのが国内の神社のご祭神を一ケ所に集めてお祭りすることでした。これによって、巡拝の手間を省いたわけです。この国内の神社のご祭神を一ケ所に集めた神社を総社といいます。備前国内(北は赤磐市、東は和気郡・瀬戸内市、南は玉野市・小豆島、西は岡山市北区一宮)には128神社があり、そのご祭神全てがこちらに合祀されています。
主祭神は大己貴命(おおなむち),因幡の白兎を助けた神様として有名で大国主命(おおくにぬし)の別名とされています。副祭神は須勢理比売命(すせりびめ)、この神様は大国主命の奥様です。よってご夫婦で祀られているのです。そのことからも、ご利益は「夫婦和合」や「縁結び」「家運降昌」などがあり、大己貴命はこの他に農業神・商業神・医療神とも言われており、「五穀豊穣」「商売繁盛」「病気平癒」にもご利益があります。
現在の社殿は平成27年に竣工し、次の500年の歴史に耐えうる設計が施されています。