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Cute Movies

酔いどれ詩人になるまえに

監督:ベント・ハーメル

出演:マット・ディロン、リリ・テイラー

(c)2005 MARK HIGASHINO PHOTOGRAPHY, INC
住む家もないし、仕事もない、もちろんお金もない。
言葉を愛する“自称”詩人、ヘンリー・チナスキー。
どうにもならないコトだらけ。でもいつだって、太陽は毎日昇る。

ヘンリー・チナスキー。言葉を何よりも愛する“自称”詩人。売れない詩や小説を出版社に送り続けながら、その場しのぎの仕事を渡り歩いている。タクシーの運転手、缶詰工場、清掃人、、、。何をやっても続かない、その日暮らしの酔っぱらい。バーで出会った女・ジャンと暮らしはじめる。ジャンも同じく飲んだくれ。酒とセックスばかりの、明日のことなんか何ひとつ見えない日々。別の女の所に転がり込んでみても、居場所なんてどこにもなかった。優しかったジャンにも捨てられた。ホントにどうにもならないコトだらけ。みじめで冴えない人生。でもいつだってチナスキーには、ちょっぴりのユーモアと一杯の酒がある。くそったれな世の中で、沸き上がる言葉がある。太陽は、毎日昇る。それは、ろくでなしのチナスキーを照らす、たったひとつの温かなひかり…。

現代アメリカを代表する作家、チャールズ・ブコウスキーの、“作家修業時代”を基にした自伝的小説をついに映画化。ろくでなし、なのにこんなにも愛おしい。

世界中でカルト的人気を誇り、ショーン・ペン、ボノ等数多くのアーティストに計り知れない影響を与えたアメリカ人作家チャールズ・ブコウスキー。アメリカ文学界の反逆児として、最後まで貫き通したクールでパンクな人生と、毒気の効いたユーモアと反骨精神に溢れた作品は、世界中に多くの熱狂的なファンを生み出した。酒、煙草、ギャンブル、女。そしてほんの少しのぬくもり。社会やシステムに一切媚びる事なく、人間の情けなさや、すれ違う人と人の間で交わされる刹那な繋がりを、力強くもユーモラスに刻んだ作品の多くは、同時に彼自身の人生の物語でもある。本作の原作である『勝手に生きろ!』は彼の“作家修業時代”を基にした自伝的小説。1975年に長編小説第2作目として出版された。酒ばかり飲んでどんな仕事も長続きせず、原稿を送った出版社からは門前払い、腐れ縁の女とささやかな愛を持ちながらも孤独を抱え、詩人であり続ける主人公の男、ヘンリー・チナスキーは、まさにブコウスキーそのもの。ダメなことだらけの愛すべきろくでなし。そんな物語を映画化したのは、『キッチン・ストーリー』で一躍脚光を浴びたノルウェーの俊英ベント・ハーメル。だらしなくていい加減な男・チナスキーを、温かいまなざしで描き、その生き様を愛おしく浮かび上がらせる。
text by...

2007/08/15

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