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Cute Movies

消えた天使

監督:アンドリュー・ラウ

出演:リチャード・ギア/クレア・デインズ/アヴリル・ラヴィーン/ケイディー・ストリックランド

(c)2006 BMS PICTURE TWO,INC, ALL RIGHTS RESERVED.
8月4日(土)よりスバル座他全国ロードショー

(c)2006 BMS PICTURE TWO,INC, ALL RIGHTS RESERVED.
(c)2006 BMS PICTURE TWO,INC, ALL RIGHTS RESERVED.
【世界震撼のサイコ・サスペンス超大作!犯人は人間なのか!?】

「米国で登録されている性犯罪者は50万人以上。
米国では2分に1人、女性または児童が性的暴行を受けている・・・。」という衝撃的な事実をご存知だろうか?
日本でも論議されている性犯罪者の出所後の情報公開の是非や、目を背けられない犯罪社会の闇を鋭く描いた作品。

18年間、性犯罪登録者の監視を続けてきたエロル・バベッジと、後任となる若い女性監察官アリスン・ラウリー。バベッジはある少女の誘拐・失踪事件をうけ、犯人は自分が監視を続けてきた登録者の中にいる、と確信する。
アリスンは強引なバベッジのやり方に反発を抱きながらも、知られざる闇の世界へと足を踏み入れていく・・。

とにかく最初から最後まで、糸がピンと張りつめたような緊張感が漂う。アンドリュー・ラウ監督の独特の映像手法によるものだろうか。なんてことのないワンシーンでも、不気味にゆがめられた映像から、底知れない恐怖が伝わってくる。

物語が進むにつれ、内容も衝撃的になってくるので、心臓はドキドキと鳴りっぱなし。独特の映像と役者たちの迫力ある演技によって、どんどん映画の世界にひきずりこまれる。
善と悪の狭間で揺れ動く人間心理が、リチャード・ギアの見事な演技で完璧に描かれていた。リチャード・ギアと正面から向き合い、様々な心の葛藤をみせるクレア・デインズの演技もすばらしかった。日本でも注目を集めるスーパースター、アヴリル・ラヴィーンが、事件の謎に関わる少女として、強烈な印象を残しているところも見どころの一つだ。

この映画は、現代社会に潜む暗い闇を、ただリアルに丁寧に描いている。なにも「答え」らしきものはみつからない。
人間の心に秘められた残虐性と深い闇・・・。そんなものに「答え」など見つけようもない。
ただ、社会とは何なのか、人間とは何なのか、犯罪とは何なのか、考えずにはいられない作品だ。

そして、大声で叫びたくなった。「犯人は人間なのかーー!?」と。
text by...  岡原文恵

2007/07/30

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