【再生をかけた男のプライドとドリーム！】

既に第一線のボクサー稼業から引退し、今ではイタリアン・レストランを経営しているロッキーは、最愛の妻エイドリアンに先立たれ、息子ロバートとの溝は深まるばかり。

妻の墓前に花を手向けるロッキーの姿にかつての栄光はない。妻を失った深い哀しみと、言いしれぬ孤独感にロッキーの胸は張り裂けそうになっていた。

　“このままではいけない”ロッキーは自らの再生をかけ、再びグラブをはめリングに上がることを決意する。だがロッキーの対戦相手は無敵の現役世界チャンピオンで、瞬殺ボクサーの異名をとる若きディクソン。60歳に手の届くロッキーに勝ち目はない……。しかしロッキーは己の“誇りと夢”をかけてラスベガスのリングに立ち上がる……。

　ラスト20分！　早鐘を打つ心臓の鼓動はもはやリング上のロッキーだけではない。見ているこちらのハートがジンジンと熱くなる！　そして拳を握りしめているのもロッキーだけではない！
そう、見ているこちらも両の拳をしっかりと握りしめながらスクリーンのロッキーに釘付けだ！

　映画が終わってみりゃ目も鼻も真っ赤！　

号泣必至のメガトンパンチをくれたスタローン！　
あんたはエライ！　オイラも明日からランニングを始めるぜ！
text by...  茶柱達蔵

2007/04/16